先日古本屋で購入した
写真集。
“女優”
戦後以降に活躍した
日本の女優さんたちを
写真とともに綴った本です。
サブタイトルに
「昭和20年代~40年代の女優たち」
とありますので、
西暦に変換すると
1945年~1974年頃にあたります。
本当にうつくしい写真の数々…。
そして、やはり目が行ってしまうのが、
当時の女優さんたちのネイルです。
少し、ご紹介します。
”原 節子”
(1920~)
ポイント型(先端に向けて尖らせたかたち)に
整えられた爪。
カラーこそ塗られていませんが、
表面はキレイに磨かれています。
このポージングと大きな指輪には、
これぐらい控えめなほうが
過剰にならずステキですね。
“高峰 三枝子”
(1918~1990)
オーバル型(楕円型)に
整えられた爪に、
カラーが塗られています。
モノクロ写真なので
判断しづらいですが、色は多分
口紅の色に近い「赤」かと思います。
ネイルカラー(“マニキュア”と呼ばれるもの)が
日本に来たのが何年なのかは
わかりませんが、
商品として開発されたのは
1932年のこととされています(アメリカにて)。
戦後、進駐軍によって
もたらされたのかもしれません。
“山口 淑子”
(1920~)
“李香蘭”としても知られる女優。
こちらも、オーバル型に
赤いカラー。
オリエンタル風の顔立ち、
濃い目の口紅には
これぐらい徹底的に彩られた
指先がピッタリですね!
この写真の髪型とショール使いは
真似したいです(笑)
“岸 恵子”
(1932~)
なんて美しい指と爪!
ベッドがかなり長く、
厚みも十分にある
素晴らしいお爪の持ち主ですね。
フレンチネイルのようにも
見えますが、
単純にベッドとフリーエッジの
色の差かと思います。
クリア、もしくは薄いベージュの
カラーを塗っているのかも。
“淡島 千景”
(1924~2012)
この方も、長いベッドの持ち主です。
形は、オーバル。
爪の周りの肉が、
割と張っているようなので、
スクエア型(四角)も
似合いそうです。
カラーは、コーラル寄りのピンクかな?
ポーズもうつくしいですね!
“久我 美子”
(1931~)
うーん、「ステキ!」の一言です!
かなり短くファイリングされた爪に、
少しだけツヤがプラスされています。
磨いて出したツヤではなく、
ネイルカラーによるものでしょう。
煙草を持つ指先も、
これぐらいナチュラルなネイルですと
マニッシュで少しヤンチャな感じ。
ロングネイルと赤いネイルカラーだったら、
この写真の雰囲気はガラッと
変わってしまうでしょう。
絶妙です。
●
今回は、昭和20年代(1945~1954)に
活躍した女優さんたちを
ご紹介しました。
昭和30年代、昭和40年代の
女優さんたちも、
後日ご紹介できたらと思っています。
戦後すぐの日本では、
「爪をキレイに伸ばす」ということですら、
特別な女性にだけ許されたこと
だったのかもしれません。
女優さんたちも、
ネイルケアやカラーを施すことで、
優雅な手先の動きや、凛としたたたずまいを
手に入れていたのかも。
sora shiono
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